2012年6月1日金曜日

芝刈り1回が20万円なんて!


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昨日、富士吉田市にある県立富士北麓公園(http://www.mfi.or.jp/hokuroku/)でミーティングがありました。
趣旨は、この球技グランドの芝生をもっとよくして利用率を高めたいということらしい。NPOとして堀川教授、池田さんそしてワタクシが相談を受けたという具合です。ここは県立のスポーツ公園内のグランドのひとつで、敷地内には陸上競技場や野球場や大きな体育館もあり、この地域のスポーツのメイン施設です。
現場を見ると、散水設備は移動式のレインガンが3つ、ノシバを一生懸命貼りなおしながら砂を補充しながらという感じで・・・芝生のレベルは地域を代表する施設としてはどうかな?ってかんじです。説明をしている管理担当の県体育協会職員は一生懸命努力していることを強調してました。
芝生管理の実際の作業は、地元の大手建設会社が請け負っており、芝刈り回数は年間10数回の契約で、1回当たり20万円だそうです。ここの芝生の維持費が高すぎるから、経費削減のため最近ノシバに張り替えて芝刈り回数を少なくして対応しているということらしいのです。
この状況、あきれる?というか、絶句!というかチョー反論したいのですが・・・
今回のミーティングは、早川ひろし県議(http://www.hayakawa-hiroshi.com/forms/top/top.aspx)が県の都市計画課(ここの管理のおおもとの担当部署)の職員を動かして、担当課長と早川氏自も駆けつけての実地検分でした。
ミーティングは池田さんがアレコレとプロフェッショナルとして・・・独演会っぽかった?印象もあります。が、不思議なことに?池田さん、現場の職員を咎めたりするようなことはいっさいありませんでした。逆に、体協の職員が本業務のかたわら一生懸命ここの散水を自らやっていることがわかると池田さんが「たいへんでしょう」と声をかけたりすると、それまで不機嫌そうに説明していた職員のバリヤーがとけて目頭を熱くしてしまう瞬間もありました。
確かに現場を管理する体協職員にしてみれば、芝生のことは専門でもなく、委託業者には高いお金を払い、「維持費の割りには芝生の出来が悪い」と批判され、本庁の職員や県議に質問され、さらにわれわれのような得体の知らない?NPOなんかが来て無神経に意見を言われても釈然としないわけですね。
本人は給料が増えるわけではないのに、献身的に水播きする毎日で、「競技場の芝生を何とかしたい!という気持ちもあるわけで・・・。
なんとも考えさせられるミーティングでした。
変えるべきは、スポーツターフへの理解とそれを取り巻く構造の改革かな。

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