2021年8月6日金曜日

夏の暑さと芝生の現実

連日暑いですね。河口湖の夏は涼しいといっても日中の日差しはやっぱり強く、30度は超えてしまいます。

奥河口湖湖畔の長浜親水広場も気温30度越えです。連日の暑さで芝生もカラカラで大変そうです。

水路を挟んだ北側エリアは散水もできないので、昨年同様茶色くなり始めました。

こちらの南側は仮設のスプリンクラーを使って週一の作業日だけなんとか散水できるので、まだマシです。まだまだ公園やグランドの芝生の設置に散水設備を標準装備する必要性は日本的には理解されないので、夏枯れしたらそのまま秋も黄色い芝生で放置です。悲しいですが、これが現実ですね。

さて、芝生の表面温度はというとこんな感じです。39度はお風呂だったらちょいぬるめでいい湯加減ですね。

ふと思い立ち、最近出来た近隣の人工芝グランドに行って気温と表面温度を測ってみました。ワタクシ。暇人ですね。


7億円投入して今年完成した富士河口湖町のくぬぎ平グランドです。絶景ですね。湖畔より標高が上がるので気温は低いかと思ったら、少し高めでした。
そして人工芝の表面温度は、、、


49度、、、どころかこの温度計の測定範囲を超えて測定不能となってしまいました。(一昨年前の記事 http://npogreenfields.blogspot.com/2019/08/blog-post_4.html で同町の保育園での測定だと55度から60度くらいで測定されてました。)


裸足でいれば皮膚は、44℃~50℃程度でも長時間接触で低温熱傷となり、50度なら3分間の圧迫で火傷となるそうです。

この人工芝で昼寝する人はいないというか、出来なさそうですね、熱中症に神経をとがらせている教育現場には、これは危険だなと判断して欲しいわけです。が、教育委員会や先生がたはこのエビデンスを理解できて現場に反映させることができるでしょうか?熱中症になる子供は運が悪かったから、体がよわかったから、、、はあとどれくらい続くのでしょうか?

人工芝のメリットは否定しませんが、億単位の膨大なコストと廃棄の環境負荷、そしてこの表面温度の現実は多くの人に認識して欲しいですね。ワタクシがもっと危惧するのは、土の表面温度もこれに匹敵する程度に熱いという事実が共有されていないということですね。指導者のほとんどが土のグランドでもなんら不都合がなかったという一般論に押し通されてしまっている校庭芝生化とスポーツ環境への無関心を、もう少し何とかできないものでしょうか?


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